訪問看護に伺っている利用者の中には、働いている方もいらっしゃいます。

今回は、就労まで出来るように様になった利用者様を紹介したいと思います。

20代の女性Aさんは、神経症で家から出る事があまり出来ませんでした。同居のお母様が体調を崩したときに

ご本人の言葉を借りれば「本能的に」働く事を決意しました。

それからお母様の知り合いのコンビニで働き始めるようになりました。始めのうちは週に1～2回4時間でもすぐに疲れてしまい、仕事へ行くのが嫌になっていましたが、休養の仕方や気分転換の仕方を訪問員と一緒に考えていきました。訪問中は、Aさんの好きなアニメの話をする事で、気分転換が出来ていたようです。

仕事を覚えて慣れていくうちに、休日には外出も出来る様になってきました。何よりも、働く前までは定期的に診察にいけてなかったのが、外出する機会も増えたため、定期的に診察へ行ける様になりました。服薬を忘れた時は、落ち着かなかった事を実感して、服薬の大切さを訪問員と一緒に確認する事も出来ました。仕事が遅番の日は、夜更かしをする事もありますが、早番の日は、早く寝るなど仕事にあわせて生活リズムを整えられる様にもなってきました。働き始めて、１年を迎え、まだまだ不安な事はありますが、出来ていることに自身を持って今後も続けていけるよう訪問看護でも支えて行きたいと思います。