当ステーションをご利用いただいている方の事例をご紹介させていただきます。

時々散歩はしていましたが、買い物以外は自宅で過ごされることの多い30代男性（統合失調症）の利用者様で、現在週1回訪問させていただいております。

小学校低学年から不登校になり、外に出る機会がありませんでした。その後も特に外に行くきっかけが無かった為、自宅で過ごしていたと話されています。

まだ30代と年齢的にも若く、色んな環境や人との関わりを持って欲しいと思い、地域活動支援センターのパンフレットをご紹介として毎月渡していました。そのパンフレットには、地域活動支援センターで実施される毎月のサークル活動の様々な案内が掲載されていました。

最初は気が進まないようでしたが、そのうち自ら電話をしてパソコン教室の予約を取り、通われるようになりました。今では「エクセルやワードもばっちり」と言われるまでになりました。

今後は作業所に行きたいと話されています。

利用者さんに、なぜ行こうと思ったかについて、当時を振り返っていただきました。

「元々パソコンには興味があった。地域活動支援センターでパソコン教室があることを知り、行こうと思った。毎月のパンフレットを読むうちに行きたい気持ちが強くなっていった。又、自分自身変わりたい気持ちが少しあった」と話されています。

訪問時は、こちらから強要せず、毎月新しい情報は提供するようにしました。急がせず、本人の気持ちに寄り添ったこと、またこちらからの情報提供で選択肢が拡がり行動に繋がったと思います。

利用者さんの思いが実現できたことを嬉しく思います。