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*利用者様が出来なかった『受診』が、出来る様になったという喜び*

 

利用者様が、長期に渡り、出来なかった受診が訪問看護を受けることで、出来る様になったという変化について、嬉しいエピソードを書かせて頂きます。

利用者様のA氏は、50歳代の統合失調症の男性でコミュニケーションが苦手な方です。A氏は、今から9年前に初めて精神科の病院を受診しました。その後、精神科の病院という所の受診を嫌がったため、母親が代理で受診を続けていました。訪問看護の受け入れは良く、現在も継続しています。訪問では、お薬の確認と、本人が大好きな折り紙を行いながらコミュニケーションを取っています。

2年程前より、高齢となった母親から代理受診が困難になってきたと相談されました。この事がきっかけで、A氏の通院や転院について、話し合いました。母親は、A氏には、転院が適切であると、主治医に相談をしました。訪問看護が、A氏に2件の転院先の案内書を見せると拒否されました。そこで、好きな折紙をしながら、転院先が、安全で安心できる場所であることをゆっくりと時間をかけて話していきました。その後、1年半くらいかかりましたが、ようやく受診をしても良いという気持ちに変化していきました。初めは、母親と弟さんの同伴でA氏はタクシーの乗車を拒むことがなく、受付や待合室でも興奮することもなく、穏やかに受診されて帰宅しました。その後の訪問でA氏は、「待合室、広かったよ。女の先生だった。薬もそんなに待たなかったね。」と振り返り、母親と弟さんに喜んで話していました。そして、現在も弟さんとの同伴で受信を続けています。

今回のA氏のことから、精神科の訪問看護は、その方のペースに合わせて、焦らずにゆっくりと関わることが、いかに大切であるかということを、改めて実感しました。

精神科の病院と聞くだけで、受診を拒む方や不安などから大きな声で怒鳴る方が、稀にいらっしゃいます。私たち訪問看護師は、そのような方たちが安心して安全に受診できるように、寄り添ったり、応援したりしていきたいと思っています。

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