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活動性の低下を防ぐための利用者さんとの関わり

 精神科の訪問看護では、会話を通して各利用者様の精神状態を確認させていただくことと併せて、その方の生活状況(睡眠時間や食欲の変化、自宅の整理整頓や保清、趣味を行なったり、外出したりといった活動性の維持、ご家族や周囲の方との交流の有無など)についても同時に確認し、適時アドバイスさせて頂くことによって、より良い生活環境で過ごして頂けるよう努めています。

 今回は施設で生活されているA様(68歳:躁うつ病)の訪問看護のご紹介をさせて頂きます。

 A様は最近、日中もベットで過ごされている時間が増えており、訪問時も入眠されていたり、それ以外の時間帯も横になっている時間が増加していると、施設スタッフの方からも同様の声が聞かれました。
 その為、A様の活動性が低下する傾向が進まないよう対応を考えていく必要があると思いました。
これまで、訪問の際には毎回、脳トレーニングの問題として以下のような、算数や漢字熟語の問題を中心に実施してきました。A様も自ら熱心に取り組んでくださり、御自身でも「昔から算数は好きなほうだったんですよ」と話され、問題の正解率も毎回高得点をあげていました。

 しかし、これまでのように訪問時にA様と一緒に能トレーニングの問題を解くだけではなく、今後は自室にて一人で過ごされている時でも、自ら行ってみようと思って頂ける題材を用意し、臥床時間を少しでも減らす事によって、活動性の維持に繋げていきたいと思いました。

 それにはA様御自身が自然に“面白い”と感じられるものである事が大切な為、A様に伺った結果、以下のような間違い探しの問題が御自身でも思っていた以上に楽しいとの事でした。

 

 A様は、間違い探し の問題について、
      「こういう面白い物のほうがやっぱり、やっていて楽しいですね」 
      「こういうのを毎回、置いていってもらうとよいですね」
等の発言が見られるようになり、以前より御自身の希望を自然に伝えて頂く事が出来ているように感じました。

 現在A様は、活動性の向上に向けて、訪問看護の訪問日数とデイサービスへの参加日数をそれぞれ増やしておられ、熱心に参加されています。

 以上のように、今後も利用者様から頂く、自然な言葉や反応を大切にし、活動性や意欲の向上を目指しながら、より良い生活環境で過ごして頂けるよう努めていきたいと思います。

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